勝間和代さんが、「外資系会社で長らく働いていたとき、帰国子女(バイリンガル)の人たちを大勢見てきたが、総じて思考が浅い人が多かった」ということをYoutubeで語っていた。
複数言語を使うことができるが、それはあくまで日常会話が問題ないということであって、難しい契約書や論文を理解したり、深く思考したりといったことが、どの言語でもできない人がとてもたくさんいた、というのである。
つまり、母語として、ひとつの言語を極められていない人には、深く思考する(難しいことや抽象的なことを考える)ことができない、というのだ。
私は息子が1歳3ヶ月の今まで、けっこう熱心に英語教育をしてきてしまったが、ここにきて、「一番大切なのは圧倒的に母語」だということに気がついた。
これをきっかけに、セミリンガル(ダブルリミテッド)について私なりにざ~っと調べたので、今後の息子への英語教育についてどうやっていくかまとめておく。
これが正しいセミリンガルの防ぎ方かどうかは全然わからないけれど、私が数日調べたかぎりの今のところの答え。
ちなみに、うちは日本の一般家庭で、まわりに英語ペラペラな大人はおらず、インターにいくわけでもない普通の幼児に関して、です。
一人一言語の法則~言語を混ぜない~
3歳までは、親は英語語りかけはしない。
一人一言語の法則といって、特定の養育者は、一つの言語だけで子どもに語りかける必要がある。
言語ミックスで語りかけると、3歳未満の子どもは混乱するらしい。
さらに、親が下手くそな英語でルー大柴のように語りかけるのは最悪らしい(笑)
親は、自分が自信を持って話せる母語の一言語のみで語りかけること。
とにかく母語を大切に。日本語絵本の語りかけは英語絵本の倍やる気持ちで。
英語での語りかけが禁止だとすると、やれることは
●英語絵本読み聞かせ
●CDかけ流し
●英語DVDを見せる
この3本立て。
そして、英語もやるけど、日本語教育はもっとやる、という気持ちが大切。
なので、英語絵本を毎日1冊読むなら、日本語絵本は2冊読もう!
CDかけ流しも英語DVDを見せるのも、やりすぎ厳禁!
赤ちゃんや幼児の脳は大人と違って柔らかいので、聞こえてくる音を全て吸収してしまう。
なので、機械音(CDやYoutube)はtoo muchな刺激になるので、何時間もかけ流しをするのはやりすぎ。
英語CDかけ流しは1日30分~1時間で充分。
英語DVD視聴も、1日30分以内がベスト。
幼児教育研究者のサリーウォードさんの本によると、TV視聴は、3歳までは1日30分以内に、3歳~4歳までは1時間を限度にするのが良いとのこと。
だいぶ短い(汗)!!
セミリンガル問題を考えても、柔らかい幼児脳のことを考えても、
●英語CDかけ流しは1日30分~1時間ていどに。
●英語DVD(Youtube)視聴も1日30分ていどに。
やりすぎ厳禁とだけ覚えておこう!
アウトプットはどうするのか問題
3歳までは親のへたくそな英語語りかけ禁止ということで、そしたらアウトプットはどうするのか問題が出てくる。
こどもは、使う必要のない言語(使う機会のない言語)は当然やる気にならない。
なので、3歳を過ぎたら、親は(下手でも)英語語りかけを始めていいらしい。
でもベストなのは、英語しか通じない相手と会話する機会を日常的に設けること。
なので、3歳すぎたらオンライン英会話を週に数回やるのがベストかな、と今のところ思っている。
最終的に目指すべきところは、日本語も英語も「読み書きできる」「本が読める」こと
深い思考をするために欠かせないことは、読み書きすることらしい。
海外旅行をしたとき、現地のお土産売りのおっちゃんが「いらしゃいませ~ おきゃくさんこれおすすめヨ」などと片言の日本語を使ったりするが、彼らは日本語を読み書きはできないので、深い思考はできない(日本語では)。
読み書きできる、これが大切なこと。
英語でも日本語でも。
なので、小学生くらいになったら(?)文章を書く、小説を読む、なんかを習慣にしていくと良いらしい。
とくに、本を読むことができれば、英語を使うことが圧倒的に少ない日本の生活のなかでも、英語力をひとりで伸ばしていくことができる。
なので、最終的に目指すところは、日本語でも英語でも、読み書きする習慣づくり。
まとめ
アメブロなんかを読んでいても、日本人でも日本語文章力が無い人はいくらでもいるな~と感じる。
日本に生まれたら、日本語は自然にうまくなるかと言ったらそんなこともない。
日本語は勝手に外で覚えてくるだろうと、過剰な早期英語教育を家庭内でやりまくることの弊害を感じた。
日本語絵本の読み聞かせはとっても大切。
早期英語教育はほどほど適度にやっていこう。