ひさびさに徹夜をしました・・・ページをめくる手が止まらな過ぎた。

都会でも、明け方は鳥がチュンチュン鳴くことを知ったわ
上下巻2冊もので長い話なのに、2日間(+徹夜)であっという間に読み切ってしまったんです、面白過ぎて。
こちらの小説です。
太田愛『犯罪者 上下』
犯罪者 上 (角川文庫) (日本語) 文庫 – 2017/1/25
この小説の特徴は・・・
●読み手をいい意味でどんどん裏切りつつ、ノンストップで進んでいくどんでん返しだらけのクライムノベル!ページをめくる手が止まらない!
●ところどころ、心が震えるほど感動する(感涙する)シーンが満載
●どこまでも追っかけてくる殺し屋がマジで怖い、マジで強い、マジで怖い
●大企業の腐った管理職たち、警察との癒着、政治との闇つながり・・・めっちゃ規模の大きい世界感を描いておきながら、それでいて心の清らかな個々人や弱者にスポットライトを当て、存分な心理描写で読ませてくる
●主人公の三人(鑓水、相馬、修司)のキャラクターがあまりにも生き生きと魅力的に描かれており、ひきこまれる
●最初は「登場人物が多すぎて、誰が誰やら」ってとまどうけど、大丈夫、誰が誰だかよく分からないまま読み進めているうちに、だんだん分かってくる。
犯罪者 下 (角川文庫) (日本語) 文庫 – 2017/1/25
太田愛さんの『犯罪者』は、続いて出版された『幻夏』『天上の葦(あし)』と同一のシリーズものであり、その3つの作品の中は全て「鑓水、相馬、修司」の三人組が主人公なんです。
もうほんっとにこの3人は魅力的に人間らしく描かれており、私はこの3人がめちゃくちゃ大好き!!
『幻夏』なんて、マジでここ数年で一番感動した作品ですよ、心底泣きました。
それぞれ読み切りっちゃあ読み切りなのですが、『犯罪者』→『幻夏』→『天上の葦』の順に読むと時系列になっているので分かりやすいです。
でもどんな順序で読んでも大丈夫です。
「寝る前に数ページ・・・」と思って軽い気持ちで読み始めると、そのまま徹夜しちゃう勢いで面白い太田愛さんのシリーズ、ぜひ『犯罪者 上下』から読んでみてください!!
例えるなら東野圭吾さん(大好き)の小説がさらにスケールアップして慟哭しちゃう感じの、とにかく超一級クライムサスペンスです。
あ~~~~~~マジで怖かった、『犯罪者』に出てくる殺し屋さん。
そして、マジで心をゆさぶられた・・・真摯でまっすぐな”人の想い”に・・・
やっぱり最終的に胸打つのは、地位でもお金でも規模でもなんでもなくて、人の真心なんだね。