子どもを愛していない親は(めったに)いない、と気づいた話

独り言日記

親になってわかったことのひとつが、”私の親は、私はずっと毒親だと感じてきたけど、それでも親は親なりに私を大切に思っていた”ということだ。

 

●先日母に積年の恨みつらみをLINEしたときに、「普通に育ててきたと思っていた。普通の家庭だと思っていた。お母さん、とても鈍感で単純で単細胞だから、まさかパンナがそんなふうに傷ついていたなんて全く気づいていなかった」と言われたこと。

私の目から見たら全く普通の家庭ではなかったが、母の目からみたらなんの変哲もない一般家庭だったのだ(驚き)。

親は、自分が毒要素を持っていたことに無自覚な場合が多い。

そして自分では、普通に、一生懸命、子育てをしていたつもりだった。

つまり、私の親は悪意を持って私に意地悪をしたことなど一度もなく、本人的には普通に愛情を持って育ててきたつもりだったのだ。

 

●最近いろいろと読んだアメブロの不登校ジャンル。

自分のこどもが不登校になった経緯や経過をつづっているものを複数読んだんだけど、どの親御さんも、(持ちたくて持ったのではない毒要素を多かれ少なかれ抱えている人が多いが)、こどもを普通に一生懸命育ててきた人々だった。

本人たちは、愛を持って、普通に、一生懸命、育ててきただけなのだ。

やり方が知らず知らず子どもを傷つけていたことがあったとはいえ・・・。

どのブログにも、子供を憎んでいる親なんていなくて、皆、その人なりにとても子どもを愛していることが伝わってきた。

 

アラフォーになるまで、私は自分をずっと親の被害者だと思っていたし、とんでもない毒家庭で育ったと思っていたし、親がとんでもない毒人物に思えていた。

 

でも、自分が親になり、また自分の心が安定してくるにつれて、別の一面が見えてきた。

(母に今までの苦しみをそれなりに理解してもらえて、まぁまぁ気が済んだ、というのもそれを加速した)

 

親は、普通に、私を一生懸命育ててきただけなのだ。

親なりに、一生懸命、自分の中にある愛を私のために使ってきたんだろう。

普通の家庭を、営んでいたつもりだったんだ。

全く極悪人などではなく、ただの不器用で、本人も悩み多き、ひとりの人間だったんだ。

 

私は今まで自分の親に超やばいことをいろいろされてボロボロにされた、と思ってきたけど、たしかに場面場面では大きく傷ついたけど、親は普通に私を親なりに大切に愛して育ててきたのだろうということが、はじめて見えてきた。

 

そう思うと、急に、強大だと思っていた怖いと思っていた親の背中が小さく思え、年老いた親が切なく思え、これからは少しずつ大切にしていきたいな・・・と思った。

 

あいかわらず相性はあんまし良くないので(笑)、適度な距離感はずっと取り続ける予定だけど。

親も人間なので、理想的な仏のような発言ばかりなわけがなく、ときどきイラっとするけど(笑)。

完璧じゃない人間どおし、お互い様で、むかつく発言はスルーしあって、でも許し合って、これからはもう少し優しくしていきたいな、と思った。

 

親になって、被害者(こども)意識から見た景色だけでなく、親としては普通に一生懸命営んでいた家庭、という景色が見え始めて、良かったなと思った。

 

父も母も、超不器用なりに、実は私のことを普通に大切に思って育ててきた、というのが私にとっては超おどろきの真実だった(笑)、という独り言でした。

 

 

 

 

 

 

 

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