私は妊娠中からモンテッソーリ教育の本を何冊も読んできたのですが、”幼児期の3歳までの時期が各分野の才能を伸ばす黄金期”論に少し疲れてきたんですね ←
(でも、↑この本は、マジでめちゃめちゃおすすめ。超絶よかった)
「0歳~3歳の時期を逃すと、才能は発露しないのか!この時期にいろんな、いろんな、いろんなことを経験させないと・・・・・!!!!」と焦る思いがあったのか、なんかちょっと勝手に疲れていたみたい笑
そんなときに出会った、小川大介さんの『見守る子育て』という本。
これが、すんご~~~~~~~~く良かった。
小川大介さんは、中学受験のプロの教育専門家だそう。
この本の趣旨は、「こどもは、持って生まれたその子の才能がなにか1つは絶対にある。親が何も詰めこまなくても、必ず時期がくれば自然とその才能は発露する(才能=好きなこと)。だから、親は焦らず、その子の苦手分野を伸ばそうと躍起にならず、ただただその子が自ら発見した”好き”を見守るだけでいい」という感じ。
これが、めちゃくちゃ腑に落ちる感じで書かれている。
数々の難関校にたくさんのこどもを合格させてきた中学受験のプロが、「親は焦るな、詰め込もうとするな、ただただ子どもを邪魔せずに見守りなさい」と言っているのである。
う~~~~ん、なんだか妙な説得力がある・・・・
昭和な時代は、AIがなかったので、全面的になんでも処理できる人(全教科が平均より上な人)、が求められていた。
でもこの先は、全面的にAIが処理してくれるので、”全教科が平均よりちょっと上”な人は有望ではなく、苦手な教科が10こあっても全然いいからひとつだけ超絶大好きで超絶のめり込んじゃうことがある人が望まれる時代にどんどんなっていく。
そして、そこまでのめり込める超大好きなものって、やはり本人が自分で発見し、自分からのぞみ、自分軸オンリーでそこに没入するからこそ、その分野(その事柄)に関して超絶長けた人になっていく。
たとえば、イルカが死ぬほど好きだと後ほど判明する子どもに、(親の意向で)中国語を早期教育させたからって、大きな意味があるだろうか。(←超てきとーな例)
その子は将来ハワイに渡って海洋生物学者になるかもしれない(知らんけど)。
そういう道を歩む予定の子に、そうとは知らず親が2歳から中国語教室に通わせたからって、あまり意味があるとは思えない。
ハワイにも中国人はいるし、意味はあるのかもしれませんが、まぁ、中国語教室が無駄金に終わる可能性、その子の貴重な時間を奪う可能性は大きい。
って感じで・・・とりあえず「3歳までにいろいろ詰め込まなくちゃ!経験させなくちゃ!語学、音楽、いろんなスポーツ、博物館に美術館にあれもこれも・・・・あぁぁぁ3歳までの黄金期間逃せない~~~~」と親が勝手に焦るのは、むしろ弊害も生むかもな、と。
程度問題ですね。
焦る必要は、全然ない。
詰め込むの、やめとこ。
その子の時間をトンチンカンな方向で奪ってしまうのは避けたい。
基本的に、邪魔をしないでただただ見守って、その子の「好き」がその子発で見つかったら、それを全力応援しつつ黙って見守る、という方向でいこうと思いました~~~
とりあえず私の語彙力じゃ表現できないのですが、むちゃくちゃいい本だったので、全力でおすすめです。