文字のない時期を大切にする~急いで文字を教え込むのはむしろ害~

子育て

田中茂樹さん著「子どもを信じること」より。

 

叱咤激励して、早く文字を教えることは、なんの利益もないどころかとてももったいないこと。

 

「文字のない時期」は人生でほんの数年のとても貴重な”感性100%で感じる”時期。

 

文字が読めるようになると家の中や街の景色は一変する。

無意識に文字に注意が惹きつけられるから。

 

文字のまだ無い世界で、なんの常識も外野の意見もなしに、自分だけの感性100%で景色を味わうこと、体験を味わうことができるのは幼少期のほんの数年。

 

その時期を大切にしてあげよう。

 

文字に関心が向き始めてしまう前に、世界を充分にゆっくりと眺めて味わうことは、きわめて大事な体験である by田中茂樹さん

 

ちなみに、田中茂樹さんの子どもたち4人は、文字を読めるようになったのは小学生になってからだが、どの子も本が大好きだという。

 

田中さんいわく、離乳やおむつ外れについても同じで、こどもが自分でそうする時期を決めるのを待ってあげようとのこと。

 

モンテッソーリ教育ではトイレットラーニングは1歳半ばから始めるようだけれど。

 

何事も、「これが正解!」という唯一の正解があるわけではなく、その根底に「こどもが自然と自分で決める(会得する)のをゆっくり待つ」という姿勢があることが大事なのだなと感じた。

 

よけいな口出しをしがちな私にはとても大切な基本事項。

 

<まとめ>

文字に関してもやはり基本は「親が勝手に押し付けて早期教育しない」こと。

子どもの超ピュアな時期に、親がよけいなことをしないことにつきる。

文字を早く読めるようにしよう、文字に関心を向けさせよう、なんて外部操作はしないで、こどもの今だけの「文字のない世界」を大切にしてあげよう

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