BUCK-TICKの最新アルバム『ABRACADABRA』から『凍える』のPVがYouTubeに流れてきて・・・
私はそれを何気なく見て、息を飲みました。
ああ、BUCK-TICKってほんとにすごい・・・・・・って。
あっちゃんの美しさにはもちろん、メロディが美しくて・・・なんだろう、この「惰性感」のなさは。
息を飲ませる楽曲のパワーは。
35年活動してるバンドですよ、そのバンドの最新曲が、こちらの息を止めるんですよ、すごくないですか、それって。。。
つい最近デビューしたバンドの「どやあああ」っていう渾身のデビュー曲がリスナーをハッとさせるならわかるんですよ、でも、35年活動しているバンドの最新曲が息の根を止めるんですよ、そんなことあります???
1987年にメジャーデビューして、今2020年・・・もう33年も、いや結成当初から計算するともう35年もバンド活動をしているBUCK-TICK。
メンバーチェンジもしていないのもすごい。
そして何より何よりすごいのが、「惰性」とか「お金のため」とかが全然感じられなくて、純粋にこのメンバーで新しい音楽を作るのが楽しいっていう感じが伝わってくるところ。
「音楽を作るのが好きだから、作ってる」っていう純粋さが根底にあるのをひしひしと感じるのです。
今井さん(をはじめ、メンバー全員の)の音楽へのこどものようなピュアな気持ちがBUCK-TICKの根底にあるような・・・。
それって、一番すごいことかもしれない!!
正直、ここまで長く活動しているバンドで、ここまで「惰性感」を感じないのってBUCKーTICKが一番な気がする。
過去の栄光がどうとかに一切囚われて無くて、常に今、音楽を楽しんで、実験して、作りたくて作ってる・・・って感じがする!
作りたくて作ってる楽曲って、伝わってくるんですよね、「あぁ、作りたくて作ってるんだなぁ」って。
そんなBUCK-TICKのピュアな「音楽を楽しむ生涯少年」みたいなところにファンは心掴まれるのかもしれません。
私はそう。
「作りたくて作る」って、一番ステキで、一番難しいことだと思うんだよな、それを仕事にした人にとって。
私の大好きなオワリカラのタカハシヒョウリさんが言ってました。
私小説を一冊だけ書くことは誰にでもできる、って。
自分の原体験を元にした処女小説を一冊だけ書くことは難しくない。
ただ、何作品も(職業小説家として)「書き続ける」のはとても難しいことだと。
そしてそれができる人こそがプロだと。
石田衣良さんも言ってました。
小説を書くことは、石を握りつぶして一滴の水を石から抽出するような、根気のいる作業だと。
そんな、途方も無い、めんどくさくてやりたくなくて、アイディアも出てこなくて、苦しくて、それでも石を握りつぶして水を1滴抽出することをやり続ける人、最後まで書ききる人が小説家だと。
何が言いたいのかよくわからなくなってきたけど、作品を作り続ける人ってすごいな、と。
たとえそれが惰性でもなんでも、最後まで作り切るって、それがすごいし、プロだし、そんでもっていつまでも「やりたくてやってるBUCK-TICKってある意味さらに超奇跡的な魔物集団だな」って。
とにかく、BUCK-TICKの「作りたくて作ってる感」に改めて恋をした日でした。
それって、”尖ってる”って言えるんだよなぁ
ずっと尖ってるって、ほんとにほんとにすごすぎるよ・・・・
「尖ってる」ってむっちゃくちゃ魅力的だよなぁ・・・何事においても一番惚れる要素でございます♡
いつまでも子供のように蒼い(碧い?)空気感を持つBUCK-TICKに改めてフォーリンラブです。
パンナの思うバクチク神曲ベスト集はこちらの記事を見てね♡