最近読んで、とっても感銘を受けた本を紹介します。
乙武洋匡さん著「自分を愛する力」です。
これは・・・子育ての聖書と言わせていただきたい、本当に感動しました!!!
ラジオから伝わってきた、乙武さんの爽やかさ・健やかさ
私今まで完全に乙武さんのことノーマークだったんです(笑)
でも先日、茂木健一郎さんのpodcast「Dream Heart」に乙武さんが出演されていて、何気なく聞いてみたんですね。
そのときに茂木さんが何度も乙武さんの自己肯定感の高さを絶賛されていて、茂木さんが乙武さんを心からリスペクトしていること・大好きであることが伝わってきました。
そして、ラジオを聴きながら、私も「乙武さんって爽やかで真摯な人だなぁ」と驚きを持って感じたのです。
ご自身の過去の不倫ゴシップについても話の中で真摯にふれられていたことが印象的でした。
「あぁこの人、潔いな」って感じました。
そして私は思ったのです。
たった1つや2つのコンプレックスを肥大化させて苦しんでしまう私に比べて、乙武さんは手足がないという重度の障害を持ちながら、なぜこんなに颯爽としているの??
すごく興味深い!!と。
そして、乙武さんに興味を持ち、ご著書を読んでみたくなり、ググってみると・・・「自分を愛する力」という本を出版されていることを知ったのです。
乙武さんの類まれな自己肯定感を育んだのは明るく温かいご両親
本を読むにつれ、乙武さんの自己肯定感の秘密は、そのご両親にあることが分かりました。
●ショックで倒れてしまうんじゃないかという周囲の心配をよそに、生れてきた四肢のない乙武さんを初めてみたときの乙武ママの言葉は「可愛い!」であったこと
●手と足がないからそれがどうしたの、大したことじゃない、あなたは可愛くて、あなたはなんでもできるのよ、と言い続けた乙武ママ
●朝起きるとリビングにいる乙武さんと乙武ママに「おはよう!今日も愛してるよ!」とあいさつするのが日課だった愛あふれる乙武パパ。
●少年時代の乙武さんが、「僕が将来、殺人の罪を犯したことのある女性と結婚したいと言ったらどうする?」と質問したとき、「あなたが決めたことだったら、受け入れる努力をするわ」と答えた乙武ママ。
自分の価値観と違っていても、子供の価値観を尊重し、受け入れる懐の半端ない広さ・・・
そんな愛溢れる家庭で育った乙武さんは、大人になった今、「手足のない体に生まれて”嫌だ”と感じたことが一度もない」と発言されています。
驚愕じゃないですか?
自分の存在を、重度の障害をふくめて、まるごと100%肯定しているのです。
トイレで一人で用を足すことができないほどの障害ですよ??
それなのに、それを微塵も苦と感じる事のない元気な心。
両親が乙武さんの存在をまるごと肯定して育ててきたこと、それが、どんなに重い障害にもびくともしない強靭な心を築いたのです。
6歳まで子供の脳は、非常に洗脳されやすい状態にある
乙武さんママが幼児時代の乙武さんにプラスの言葉がけをしまくった話を読んだとき、「洗脳」についてのある事実を思い出しました。
人間を洗脳するときの条件として、顕在意識ではなく潜在意識になっている必要があります。
しかし大人である人間の潜在意識を操作すること(変性意識状態を作り出すこと)は非常に難しいのです。
でも、幼児は違います。
幼児は生まれてから6歳になるくらいまで、脳が開きっぱなし、つまり常に変性意識状態なので、他者に言われたことをそのまま純粋に信じ込むそうです。
つまり、”超・洗脳されやすい状態”。
鬼が来ると言われればそのまま信じ込み、サンタクロースが来ると言われればそのまま信じ込みます。
6歳までの子供は”疑う”ことができません。
「あなたは素晴らしいのよ」「あなたはなんでもできるのよ」「あなたは世界一可愛いね」
「あなたは世界で一番立派よ」「あなたは本当に優しいね」
全て、そのままそっくり信じ込み、それは生涯にわたってゆるぎない思い込みとして脳に埋め込まれます。
6歳を過ぎてしまうと、「あなたは可愛いね」と言われても、「え、そんなことない、だって私のコンプレックスは○○だし」というように”物事をジャッジする”ことが出来始めるからです。
大人になってしまえばなおさら、どんな周りからの言葉もシャットアウトすることができてしまいます。
マイナスの言葉を埋め込まずに、プラスの言葉をたくさんたくさん埋め込む。
それが「6歳までの期間限定の魔法」なのです。
それが愛を(脳に)注ぐ、ということなのです。
立派で元気な大人になる人は、だいたいが子供時代に超やんちゃ説
乙武さんは、幼稚園時代は車いすに乗った「王様」だったそうです。
クラスメートの子供たちに車いすの上からいろいろと命令(?)をして、まわりのみんなを動かして、砂場でお城をつくらせたり、それを壊させたりしていたのだとか。
そして小学校時代もクラスの中心で、それは大学に行っても変わらず。
常に乙武さんのまわりには人が集まり、みんなが乙武さんのお世話を進んで買ってでる。
常に複数のとりまきのガールフレンドがいたのだとか。
ほんとに驚愕ですよね。
五体満足の私が「パリピこわい」と図書室に逃げ込んでいた一方で(笑)、手足のない乙武さんは堂々とクラスのど真ん中でクラスメートに自分の世話をさせていた。
陽キャの匂いしかしません笑。
そして、反抗期もものすごく激しかったのだとか。
「勝手に部屋に入ってくるな!」とご両親にノックするよう命令したり。
わがまま放題の乙武さんを、それでもご両親はリスペクトし、乙武さんの要望を聞いてあげていたそうです。
反抗期のシーンを読んで、はたと気が付いたことがありました。
私のまわりの”元気いっぱい・自己肯定感いっぱいで成長した大人たち”って、反抗期がものすごかった人たちが多いなぁって。
反抗期って、動物が親から離れていくように、とても自然かつ当たり前の現象で、自立心を育んでいくために不可欠なもののようです。
ロケットが大気圏を突破していくためには力強く蹴る力が必要なように、反抗期が激しければ激しいほど、力強く飛び立っていけるようなのです。
大人のいうことを聞かない子供はビッグになる説、絶対にあると思います!!!
だって、重度の障害をもろともせず、政治家にまで上り詰めるのですからね。
「ワガママ・やんちゃ・反抗期」って、素晴らしいですね。
乙武さんの著書は、自己肯定感を育む子育ての秘訣の宝庫
その他、こちらの著書には、たくさんの名言が出てきます。
●子供を教育するなんておこがましい。子供は勝手に育つ。
親ができることは「邪魔をしないこと」だけ。
教えようなんてお節介。
●今だけその子を安直に可愛がることはいくらでもできる。しかしそれが本当に将来その子のためになるであろうか。
(真の厳しさは真の愛)
●性同一性障害だろうが、身体障害であろうが、なんの問題もない。人間はみんないびつ。カンペキな人なんていない。
このような感じの金言がいっぱいで、マーカーでラインを引く手が止まりませんでした。
将来もしも子供をもつことがあれば、この著書を絶対に読み返そうと感じました。
まとめ
私が乙武さんの著書「自分を愛する力」を読んで感じたことを短くまとめます。
☆自己肯定感があればどんな障害難題も楽々乗り越えて行ける
☆親ができることは”子供がその子らしく生きていく”ことの邪魔をしないことだけ
☆言葉の力はすごい。「あなたはなんでもできるのよ」と言われ続けて育つと、たとえ手足がなくても本当になんでもできるビッグな人間になる。
☆反抗期が激しいほど人は元気な大人になる。大人の言うことを聞かない子供はビッグになる。
☆今からでも遅くない、他人に迎合して平和に無難にいい子として生きるのではなく、自分の頭で考えて、個としての自分を強めていこう。
以上です。
小さなコンプレックスに負けてないで、そんなこと「どうでもいい」とうっちゃって、前に進もうと思います(‘ω’)ノ
レペゼン地球と乙武さんのコラボ曲(笑)
乙武さんのお人柄を知ったあとで聴くこの曲は味わい深いです(笑)