「まだ妊娠したくない、けどいつか」なら、貯卵しておくという選択肢がある。受精卵凍結のススメ

貯卵(受精卵凍結)

こんばんわ~

今日、3回目の採卵をしてきたパンナです。

今日は貯卵について語らせて頂きます。

 

仕事・キャリアの都合やその他様々な都合で、「どうしても今は産めない、でも数年後には生みたい」。

もしくは、「今は子供は産みたいと思っていないけれど、将来ほしくなるかもしれない。その選択肢を残しておきたい」。

そのように、”今は産めない”状況にあるご夫婦がいるとしたら、ぜひとも奥様の卵子が少しでも若いうちに、貯卵されることをお勧めします!

 

ちなみに、現在の日本では、恋人どおしの関係での受精卵凍結は法律で認められていないので、夫婦である必要があります。

もしくは独身女性が卵子を凍結する方法もありますが、受精卵凍結に比べて、妊娠出産に至る可能性がかなり下がるようです。

 

妊娠・出産に至るには、とにかく女性の卵子の質が大切で、そのためには少しでも若いうちに凍結しておくことがとってもとっても大事なのです。

凍結した受精卵を戻す体の年齢は、45歳くらいまでであれば、年齢の影響はほぼないそうです(私が通っている都内の有名クリニックの院長談)。

あくまで、採取・凍結したときの女性の年齢が鍵になる。

若いときに凍結した卵は、質がよくて強いのです!!

 

ただ、受精卵凍結は簡単ではなく、やり方は不妊治療の体外受精と同じなので、女性のスケジュール管理やかかる費用など、とても大がかりなものです。

 

不妊治療と違うのは、採取した卵子(を後に受精させて)を凍結させるか、体内に戻すか、の違い。

 

そして、採卵から凍結に至るまで、いくつかの困難を潜り抜け、元気に育ってくれた卵ちゃんのみが凍結にまでたどり着くのです。

 

①採卵

②そのうちの成熟卵だけが受精する可能性がある(病院によっては未成熟卵は廃棄)

③無事に受精をしたものだけ、引き続き培養する(受精しなかったものは廃棄)

④培養結果を見て、可能性のあるものだけを凍結する(分割が止まったものは廃棄)

 

ちなみに、私の二回目の採卵では、7個採卵できたうちの、4つのみが成熟卵で、受精させてみるとなぜか受精せず、全滅しました。
40万円くらいが無に消えていきました・・・涙

 

生理開始後からスタートして、私の場合15日前後に排卵することが多かったのですが、その期間は産婦人科に通いっぱなし(2~3日置きとか)。

待ち時間も長く、数時間がつぶれます。

採卵もなかなかに痛かったし・・・

そんな風に苦労して苦労して、ようやく出た結果が「受精した卵はゼロでした」と言われたときの絶望感はハンパなかったです(ガチで泣き崩れた)。

 

そして、もしも無事に凍結に至ったとしても、それによって必ず出産できるとは限らないです。

着床しない場合や、着床しても流産する場合が、もちろんあります。

 

だから、なるべく多くの確率を残したい場合は、なるべく多くの凍結胚を作っておく必要があります。

あくまで確率論で、机上の空論なのですが、凍結受精卵(胚盤胞にまで成長したもの)を3~5個用意しておけば、「ひとりの赤ちゃんを無事出産できるかもよ?たぶん」って感じみたいです。

なんせ、着床しない確率と流産する確率が全然低くないものでね・・・。

 

 

ちなみに、「凍結っていうけど、停電したときに溶けちゃうんじゃ??」って不安になったのですけども。

お医者様いわく、液体窒素で凍結させるため、地震等で停電したときも、凍結状態は維持できるそうです。
そして半永久的に凍結させられます。

ただ、体内に戻せる年齢には上限が定められていて、それは各病院によって43歳とか、45歳とか、50歳とか、ばらつきがあるので、病院に聞いてみてください。

 

ちなみに、「もしも早期閉経してしまった場合(場合によっては30代後半で生理が終わる人もいるそう・・・)でも、問題なく凍結受精卵をお腹に戻せるのか」という疑問については、大丈夫だそうです。

外からホルモンを補充できるので、生理が終わってしまった女性の体でも、凍結受精卵をお腹に戻して無事妊娠・出産することは、理論上可能なのだそうです。

 

 

あと、「今は産みたくない」という自己都合で行う凍結ですので、不妊治療の助成金は受けられないことがほとんどだと思います。
こちらも、一応病院に確認してみてください。

 

また、病院によってこのような希望(数年後に産みたい)を受け入れてくれるところと、そういった自己都合理由では引き受けてくれないところもありますので、事前に電話で「数年は体内に戻す予定がないのだが、それでも可能か」ということを確認されたほうがいいです。

 

私が通っている都内の某有名クリニックですら、私のように「今は産めないから、妊娠できる体でありながら凍結をする」というパターンは初めてだったようで、最初は少しいぶかし気な目で見られました。

でも、引き受けてくださった院長先生に感謝です・・・。

 

様々な事情がある世の中です。

いろんな選択肢が広がればいいな、と思って書きました。

 

でも、お金と時間に余裕がある人でなければ、決して生半可な気持ちでできることではないです。

私は一般庶民なので超カツカツです(涙)

とにかくお金がかかりますし、スケジュール調整も大変です。

 

無事に受精卵を凍結できたあとも、年単位で凍結維持費を払い続けるので、長く保存しておけばおくほどお金がかかります。

(私の通っている病院では、一回の採卵(&凍結)につき、年間維持費が税込み55000円かかります。

今2回分凍結しているので、保存料だけで毎年11万円を払い続けています。

 

また、その凍結卵を体内に戻す時がきたら、その費用に10万円以上かかりますし。

複数個残しておいた凍結卵を一つ体内に戻すたびに、10万円かかるってことです。

 

 

よっぽどの事情が無い限り、なるべく少しでも若いうちに出産してしまうのが良いと思います。

でも、これしか方法が無い人には、未来に希望が残せる唯一の手段だと思います。

 

ちなみに・・・私のお世話になった病院では、凍結受精卵を解凍してお腹に戻すときに、夫婦の婚姻関係が続いていること、夫婦ふたりとも生きていること、が絶対条件になっています。

お腹に戻すその日まで、2人とも元気で、そして仲良くいましょう笑

 

興味のある方は、「貯卵」「受精卵凍結」等でじっくり調べてみてくださいね。

こちらの記事も参考になります!!

 

これは私が初めて“凍結”という方法があることを知った本。

 

ちなみにVoicyパーソナリティーあやにーさんも「いつか子供が産みたいと思う未来が来た時のために」卵子凍結をされているということをラジオで語られていました。

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました