無類の海外放浪本好きな私がお勧めする、旅エッセイ本厳選10作品!

本・漫画
Tourist in Florence

皆さんは”旅”が好きですか?

私は・・・・大大大好きです!!

 

視野が広がってエネルギーチャージできる”旅”。

とくに、ゲストハウスを泊まり歩く海外貧乏旅行は私の大好物です。

 

でも、お金や時間に余裕がなく、旅に出られない・・・そんなとき、私は本から”癒し&ワクワク旅パワー”をもらっています💛

 

そんなありとあらゆる旅本を読んできた私が、これまでに出会った選りすぐりの10作品を発表します!

 

 

1.『行かずに死ねるか!世界9万5000km自転車ひとり旅』

七年半におよぶ自転車世界一周ひとり旅をなしとげた筆者の大冒険紀。

私は、この本を超える旅本に出会うことはもう生涯無いんじゃないかと思う。

もう何も説明したくないですw、とにかく読まないと人生損すぎます。

石田ゆうすけさんの人柄に惚れ、圧倒的な世界の景色が目の前に広がり、人生の美しさと楽しさと切なさに涙が出る、どんなにお金を積んでも買えないプライスレスな冒険が詰まった綺羅星のような一冊。

同シリーズの『いちばん危険なトイレといちばんの星空ー世界9万5000km自転車ひとり旅<2>』と『洗面器でヤギごはん』も必読!!

読まなきゃ人生損だよとしかもう言えまてん!

 

2.『パリでメシを食う』

ジャーナリストである筆者が、パリ在住中に出会った日本人たちを取材しまとめた短編集のような本。

筆者の穏やかで優しい人柄とニュートラルな視線が伝わってくる、とても読みやすい文章。

そしてパリに住む個性的な日本人たちの、映画のようなそれぞれの人生・・・・。

とても味わい深く、視野も広がり、胸が温かくなる一冊です!

人生は時に苦しく、時にダイナミックに変化し、時に温かい。

右習えの人生ではなく、それぞれに全然違った人生が行き交うパリという街。

自然と引き込まれ、目の前に映像が見えるような文章で、あっというまに読み終えました。

読了後に”life is beautiful”と言いたくなる、とてもおすすめの一冊!

 

3.『いつも旅のなか』

『八日目の蝉』や『紙の月』等で有名な小説家の角田光代さんの旅エッセイ本(ちなみにこの二つの小説は超おもしろい)。

この方は無類の旅好きだそう。

私は、小説の印象から勝手に少し気難しい感じの、ナイーブな人をイメージしていたのだけれど、この旅エッセイを読んでいい意味で裏切られました!

角田さんは、子供のように無邪気で、気取ってなくて、人懐っこい子犬のようw

旅先ですぐに現地の友達がたくさんできてしまうというのも納得です。

世界のいろんな国での旅の様子を綴ったこのエッセイ、角田さんのその人柄がにじみ出まくったエピソードの数々で、相当癒される本です。

読みやすいし、笑えるし、とっても面白かった!!

角田さんと一緒に旅したくなる一冊。

 

4.『グアテマラの弟』

俳優の片桐はいりさんの、グアテマラに住む弟さんを訪ねていく旅エッセイ。

笑えて癒されてあっという間に読んでしまいました。

一緒に住んでいた時は全くと言っていいほど姉弟で口をきかなかったというエピソードになんだかとても共感。

家族間に微妙な隙間風がふいているのは私の実家だけではないのか・・・と妙に安心した。

同じ家に住んでいるときは口を聞かず、遠く遠く離れて住み始めてから始めて姉弟の交流を深めだす二人。

グアテマラでおおらかに生きている弟さんや、はいりさんのユニークな視点、血がつながっていなくても家族になれるということなど・・・読んでいるうちに肩の力が抜ける、温かい一冊。

片桐さんの言葉選びにセンスと素敵なお人柄を感じること請け合い♪

 

 

5.『インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日』

2009年開高健ノンフィクション賞受賞作

26歳だった筆者の、二年間に渡るリアルな世界視察バックパッカー紀。

強くてブレないニュートラルな目線で、淡々と語られていきます。

自己陶酔感が一切ないその語り口は不思議ととても心地よく、分厚い本なのにあっという間に読み終えてしまいました。

貧困や紛争や疫病という厳しい現実と、そこに生きる人々との心温まる交流が飾り気なしに描かれ、のちに彼女が「ノンフィクション作家」と呼ばれるようになったのにも納得。

「自分探しの旅」では全くなく、世界平和や政治に興味がある、純粋な正義感の強い人の書く文章だと感じました。

静かな語り口が心地よく、筆者のお人柄が魅力的で、とても面白かったな。

私が女子高育ちで、こんな人がクラスメートに居たら、好きになっていたかもしれない。←

 

6.『キッチハイク!突撃!世界の晩ごはん』

「あなたのうちの晩ごはん食べさせてもらえませんか?」と、ヒッチハイクならぬキッチンハイクで世界一周した著者の食卓交遊記。

たくさん写真が載せられており、世界中の”日常食”が分かる、食好きにはたまらない面白珍道中でした。

また、この著者の語りがユニークで、思わず何度吹き出したことか・・・

今では各種メディアやSNSで話題の、料理をつくる人と食べる人をつなぐWebサービス「KitchHike」の共同代表である著者の、魂の原点がここにある・・・・人と食卓を囲むことが本当に好きなんだなぁ!

著者の人柄に笑って癒され、いろいろな食文化に出会え、世界の人々の日常を垣間見え、バックパッカー記としても面白い、写真満載&読み応え満点の一冊!!

 

7.『モロッコで断食(ラマダーン)』

もはや説明不要な有名旅作家、たかのてるこさん。

もう何も言うことはありません、たかのさんの大冒険に便乗しちゃってください!

笑って泣けてとにかくおもろいとしか言えない!!

世界中どこを旅してもみんなに愛されちゃうたかのてるこさんの、臨場感あふれるモロッコバックパッカー記。

 

ちなみに、数あるたかのさんの著作の中でも、上記に加えて以下の4つはとくにめちゃめちゃ面白いです。

〇『ガンジス川でバタフライ』

〇『サハラ砂漠の王子様』

〇『モンキームーンの輝く夜に』

〇『キューバでアミーゴ』

 

そして、恋愛要素が多めなのは以下の4作品。

〇『モロッコで断食』

〇『サハラ砂漠の王子様』

〇『モンキームーンの輝く夜に』

〇『人情ヨーロッパ 人生、ゆるして、ゆるされて 21ヵ国をめぐる鉄道旅〈中欧&東欧編〉』

 

キュンキュンしたり、切なくなったり、ときめきホルモンチャージできます💛

 

旅先って非日常だから、恋に落ちやすいらしいけど、それにしてもたかのさんは本当にいろんな国籍の男性から愛されている!

あのビッグスマイル、あの面白さ、彼女の魅力は国境を超えるのである・・・

 

8.『イスラム飲酒紀行』

私の大好きな秘境冒険家の高野秀行さん。

この人めちゃめちゃ面白い&癒されるんです・・・・。

なんというか、世俗に一切染まっていない仙人のような存在。

気負いゼロで我が道を行くのんびり屋さんなのに、秘境への冒険となると誰よりも激しい行動力を見せるww

この本では、アル中疑惑の高野さんが、禁酒ワールドのイスラム圏であの手この手を使って、お酒を飲もうと奮闘している。

これがばかばかしくもめちゃくちゃ面白いw

お酒を飲むためならどんな危険にも突入していく高野さんのアホらしくも勇敢な珍道中をどうぞご覧あれ。

 

ちなみに、世界の食文化に興味がある人は高野さん著の『移民の宴』もおすすめ!!

日本に住む外国人のコミュニティに参加して、その人たちのふるさとの味を一緒に食べるという企画でできた本。

高野さんの優しい目線に癒されます。

 

あと、就活とか仕事とかで悩んでいる人たちに読んでもらいたいのが高野さんのこの2冊。死ぬほど肩の力が抜け、元気がもらえます。

世俗に染まらず、タララン♪とお気楽に、でも(きわめて偏った方向に)情熱的に生きる高野さん。

師匠と呼びたい最高の存在ですw!

 

9.『世界の果てでも漫画描き1 キューバ編』 

これは漫画なのですが、とってもとってもおすすめ!!!

テルマエ・ロマエの作者であるヤマザキマリさんは無類の旅好きで有名。

しかも海外に住んでもいて、シリアやポルトガルやアメリカを経て今はイタリアに住まれています。

私はヤマザキマリさんがめちゃくちゃ大好き。
自由で、肩の力が抜けていて、視野が広くて芯のある、本当に素敵な女性なのです。

そんなヤマザキさんが、イタリア留学中にさらに海を跨いで訪れたキューバでの滞在記を描いたこの漫画。

貧乏だけど、ダンスと愛と音楽があるキューバにおいて、現地人にまみれて本当の交流をしまくる様子が描かれています。

私は感動していっぱい泣きました・・・・。

 

ちなみに、この漫画に感動した人は、ぜひぜひ「ルミとマヤとその周辺」という漫画を読んでみてほしいです!!!

とっても素敵なお人柄のヤマザキさんの幼少期の原点が描かれていて、とにかく感動が詰まっている作品。

こんなかっこいいお母さんに育てられたら、そりゃこんな魅力的な人間に育つわ、と感動のため息が・・・。

私はもうめっちゃくちゃ、めっちゃくちゃこの漫画が好きです。
こんなに温かい漫画は他にありません。

他人に流されずに生きるためのエッセンスが凝縮されています。

 

10.『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

お笑いコンビ、オードリーのつっこみ担当の若林さんが、プライベートで一人旅をしたキューバ旅行5日間の記録。

この本の何が面白かったかというと、若林さんの「僕は中二病で、コミュ障で、自意識過剰です」という内面の吐露が端々にあるところ。

とっても意外でした。

こんなにナイーブで、内向的な一面を持った人だったとは。

成功した芸能人の人の、それでも満たされなかったり不安だったりする内面に「みんな同じなんだな~」と共感を覚えつつ、スルスルと読み進められました。

文章も、若林さんの独特な書き方を感じ、洗練された文章というわけじゃないけど、なんだか「個」が伝わって来て良かったです。

176ページ以降は必読です。

驚きと感動がグッと迫って来て・・・思わず涙しました。

最後まで読み終えた時、村上龍の良質な小説を読み終えたような、なんとも言えない余韻がありました。

ラストのページの、中二感あふれる描写が一番好きだったな。

心の琴線が不思議な感動に揺さぶられました。

 

 

実際に行けない状況にいるあなたも、臨場感あふれる紀行本で、まさに今旅をしているようなドキドキワクワク感を味わってみてくださいね。

それではHave a nice trip!!

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